ネルの考察


昔の喫茶店はネルでした


ネル(=濾布=ロフ)で淹れたコーヒーはおいしいです。
何か、手間がかかっている感じがしますね。
一杯一杯ゆっくりコーヒーを抽出してくれてマスターの一杯入魂を感じさせてくれました。
出てきたコーヒーは、湯気が立ち上り、そしてコーヒーの表面には、脂(油=あぶら)が・・・

そうなんです。
その脂が重要で、紙では全て紙に吸い取られてしまうのです。
ラーメンも脂が重要。パスタには、オリーブオイル。カルビに脂がなかったら赤身?脂の無いサンマなんて・・・
そんなこんなで美味しさは脂では無いかと最近感じます。

じゃあネルを使いましょ


そう簡単では無いのですね~、ネルは・・・
まず、買って来たら、出がらしのコーヒーで良いのでアク抜きをします。
布の匂いや漂白剤は使われていないと思いますがコーヒーで漬けておいて暫くしたら洗剤を使わず、揉み洗いします。
そしたらやっと使えるわけですがネルですがら裏表があって起毛がある方と無い方。
どちらにコーヒーの粉を入れるか悩みます。
起毛の方に入れると起毛全体に細かなコーヒーの粉が入りこんでしまう。
起毛でない方に入れると縫い目があってそこに粉が。
どちらも、洗いにくいったらないです。
どちらでも味は変わらないです。
そして保管は・・・
乾燥させるとカチカチに。
なので、水に漬けておくのが一般的。
常温においておくと何故かカビが生えます。
丁度良い大きさのタッパーに水を入れてその中に。そして冷蔵庫に保管する事。

何回使えるか


10回位使うと、抽出に時間が。
布の内部に細かな粉が入り込んでいて目を詰まらしているのだと思います。
一回の量と洗い方に違いはあると思いますが、段々、目が詰まってくるのがわかります。

時間と余裕にある方は


是非、お試し下さい。
美味しいコーヒーが必ず出来ます。